私感、中小企業実務レベルの中国事情2016_01_中旬

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先週私、初めて中国の深センに行ったんですが、備忘録として、見聞き、及び感じたことをまとめておきます。

中国は発展している。そして中国人は日本人より裕福。高級車が結構走っている。

車のメーカーは中国メーカーがめっさ台頭してきている。ハリヤーみたいなんとかを作っていてもう見た目は日本車や欧州車と同等。それほど品質も悪くない。

スポーツカーは見なかった。セダンとSUVが多い。

街の造りは北米的。土地が広いから道が真っ直ぐで太い。しかし、ところどころ作りが雑。

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深センの電脳街はコピー品の電子機器を作っている連中が部品を調達する場所、なぜBtoBじゃ無く一旦小売に出るのか分からないが。
電脳街界隈では必ず発売前の製品の写真や図面が出回る。

人件費は上がっている。深セン月給5000元、東源月給3000元、東源社宅家賃500元
賃金の上昇と、元の値上がりのダブルで、日本から見るとものすごく上がって見える。

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深センとトンガンでは10倍地価が違う。

深センとトンガンに新幹線建設中

高速道路発達中、内陸の賃金が安い地域へのアクセス時間が数時間単位で縮まっている。

飲食店や商店をはじめとする店には従業員が多い。人件費が安い時の名残だと思うが、回転ずしのカウンターの中に8人ぐらいいたりする。当然手待ちが多く、従業員同士雑談をしている。

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多めに作って余ったり、多めに雇って遊んでいたりしても、何とも思わないみたい。少しだとメンツが立たないと思うみたい。
その辺は日本とは逆。(日本だと多めだと頭悪いと思われるけど)
その国民性が低品質の温床となっていると思う。

日本と同じく、英語をしゃべれる人は殆どいない。
ホンマ中国語オンリーの空間。しかし、広東でも北京語は通じるし、表記も北京語。

現在、中国国内に衣類の在庫が100億元分あると言われているそう。何も衣類を生産しなくても全国民、数年間は着るものに不自由しない計算らしい。

最近は労働者の採用が難しくなってきたそうで、負担を感じても従業員を雇い続ける経営者が多いみたい。

日系企業の支社は想像以上に日本に技術を依存しているみたい。
機械のメンテ、修理ですらイチイチ日本から技術者が出張してくるらしい。
管理者は製造にトラブルが発生した場合、日本に居るより数倍冷や冷やする事だろう。

トヨタ生産方式という言葉にそれほど馴染みがないみたい。(日本も偉そうなこと言えないが。)

日本メーカーは撤退気味。半分以下に規模を縮小している。ここでも日本国内と同じく自動車系よりも家電系の生産変動が急激で下請け泣かせ。

深センバイク禁止、東源バイクok。

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中国の料理は少し脂っこい。
中国茶、中国の薬味とともに食べたらめっちゃうまいが、無いと何でかめっちゃまずい。
私は日本ではコーヒー好きだが、中国では飲む気がしなかった。料理と合わないから。
なるほど、中国にはだからスターバックスが殆ど無いのか。

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外国製品を中国に正規に輸入しようとすると関税が24%もかかる。だから中国国内では輸入製品はめっさ高い。しかし、海外旅行などで手荷物で輸入すれば1個だけなら関税は掛らない。

中国の税制は共産主義の名残があり、日本とかなり違う。現地の経営者でなければ分からないかも。

中国はパチモンの国、流通している品物の50%はパチモン、現物を良く見たら見分けがつくが、中国人の間では多すぎて見分けるのが面倒くさい模様。

中国でネット販売をやるには最低2人は人間が要る。お客さんが電話して来て値下げを要求してくるからその対応に人がいる。だいたい0時頃まで待機しておく必要あり。

タオバオはヤフオクみたいなもので、パチモンが多く流通、パチモンが半分ぐらいちゃうか?とのこと。爆買いする奴らはここで転売しているみたい。一回爆買いすれば、航空運賃ぐらいはすぐに出る。

天猫は本物多いが審査あり、けど最近出店希望が多すぎて出店出来なくなった。だから店の権利を売って儲けを出す者も出てきている。

ジンドンは物流速い、自社物流倉庫有のやり方をしている。

アリババはBtoB

日本と同じで社長連中は結構ゴルフをやる。

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賭けゴルフ1打100元

風俗のシステムは朝まで。昔はそれで200元だった。

韓国には企業間の贈答品オンリーの市場がある。一般に流通していないものでも企業間の贈答用にそこそこの生産量を持つ品物がある。

中国ではFB、グーグル、ラインが使えない、メールも届きにくい。検閲があり、ブロックされる。使うにはVPNで繋ぐ必要あり。mixiは使えたがめっちゃ遅い。
これ、渡航前に知人に連絡しておかないと中国に着いてからだと連絡が取れないから面倒くさい。グーグルマップの代わりには百度の地図、ラインの代わりにはWechatを使えば良い。

結構ホテルはwifi完備している。私が行ったところは100%ついてた。

ガソリンは普通汽油
軽油は柴油

 

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私感、中小企業実務レベルの中国事情2016_01_中旬」への7件のフィードバック

  1. はじめまして。
    モノ作りの話がおもしろく何年も前から拝見しておりますが、初めてコメント致します。
    中国にいかれたのですね。
    当方、3年弱前から中国で働いておりまして1年前に零細ではありますが自営業になりました。記事の内容を拝見しましていささか違う解釈があるのではないかと思いコメントさせていただきます。
    本当は、忘備録にコメントするのもどうかと思ったのですが・・。

    まず、飲食店のスタッフの多さは、そのような理由が全くないとも言い切れませんが、単純に人材の質が悪いからです。言っても聞かない。何度説明しても覚えない。一人一つの仕事しかしないしできない。そして、三人中一人がちゃんと働けばいいほう。ミツバチでも2/3は働くっていうのに、まさにその逆ですね。
    そうなると日本人感覚で3人必要なところを所を9人雇わなければならないわけです。
    ちなみに、これを解消するために、冗談のような罰金制度なんてのもごく普通にあったりします。
    ただ、これも諸刃の剣で、使い方を間違えるとスタッフ間で貶めあったりかばい合ったりぐちゃぐちゃになります。
    あと、もう一つ大きな要素として区切りのタイミングで理由なく退社するって事もありますね。
    一人辞めたらつられてやめたり。連休の後になぜか出勤してこないとかは普通です。次の勤め先を決めずに辞めるのも当たり前です。
    ちなみに日本で言う所の正月、春節は最も大きなタイミングで春節明けになんの前触れもなく出社してこない奴はどの業界でも必ずいるようです。
    そのような理由もあって、基本姿勢として度合いは違えど多めに雇うのが基本なわけです。
    余談ですが、友人の工場は春節前300人→春節後35人って事もあったそうです。恐ろしいですね。

    これらは、根本的に社会システムがちがうので働くことに対する概念が日本人とは全く違うのと、そもそもの基礎教育がなってなさすぎるのでろくな大人に育ってないってのが問題です。歪んだ基礎に上モノ建ててもねっていう話で。
    もちろん優秀な人材も少なからずいますし、真面目に働く人間も大勢います。ただ、ダメな奴のダメっぷりが想像を遥かに超えてくるのがしんどいですかね。
    まぁ、実質的には、責めるべきは当人ではなく政・・なのはわかってますが。

    そのような理由もあって外資系企業は自国の社員を(12時から昼飯なのに11時半にはみんないなくなるようなオフィスに)派遣し、管理させねばならないわけです。人件費が露骨に跳ね上がってでも。
    もちろん技術系の方なんて、本当に大変そうです。人材が育たないは、ちょっと覚えたらすぐ辞めるはなんで。

    ちなみに給料の上がり方はすさまじいです。地方にもよるでしょうが、うちの地方だと初めて中国に来た時の1.5倍から2倍になってます。小規模で薄利多売な商売をやっている所はかなり苦しんでます。このままいけばかなり潰れるでしょうね。でも、世の中的にはその後にすぐ新しくできるので問題ないんですけど。人口多いんで。

    あと、スタバはありすぎるくらいあります。・・フラペチーノ千円くらいしますけど。珈琲屋もいっぱいあります。みんなコーヒーあんまり飲まないですけど。この辺の一般普及まで後数年はかかるかなと。
    wifiは日本が契約システムの問題もあって異様に普及してないだけやと思います。ホテル以外でもたいがいどこでもあるのが当たり前です。
    タオバオとかBtoBとBtoCの話まで書くとさらに長くなるのでやめときますね。

    主観がかなりはいってますが、やたら長々と余計な話を大変失礼しました。私もこんなに長くなるとは思いもよらず申し訳ないです・・。

    あ。

    最後に、そのクッキーはアタリですよ!外箱無傷なのになぜか中身が粉々とか普通にありますんで。ポテトチップス、開けたらポテトパウダーとか。

    1. やはりそちらに住んではる方は違う!ありがとうございます!めっちゃ参考になります。
      中国の製造業は人海戦術でモノを作って伸びてきた感がありますが、
      日本のように、なるべく機械に仕事をさせる工場に変わっていく時期なのかなぁと思います。

    2. 今回行った会社と取引を開始する事になったら、
      現状では作り過ぎかつ生産リードタイムが長すぎなので、社長を説得してかんばん方式を導入しようと思います。

  2. そう言っていただけるとコメント入れてよかったなと思います。

    無人化ですね、実際にそういう方向に移行しているようです。
    私はそちらの業界ではないので、聞いた話ですが、やはり生産性を考えるとそうなるらしいえす。不良率も下がりますしね。
    こちらはいちいち規模がでかいので、受けれるロットもやたら多いし、設備いれても償却できちゃうし、利鞘取れなくなってもタイあたりに売り飛ばせばいいしで投資できる資本があるとこがどんどんでかくなる仕組みになっていると。
    ちなみに、実際に見た方によるとアイフォンの外装工場なんて夢のような素敵な工場らしいです。

  3. そういう意味では中国って隙だらけに感じます。
    といういか、日本人からしたらちょっと考えればわかるようなことも当たり前に行われていないとかふつうですしね。
    コストの掛からない効率化ってのはどんどんすすめていったほうがいいかもしれないですね。

  4. もし、中国企業とお仕事されるのであれば、
    記事にも少し書かれていましたがタオバオの偽物の件ですが、
    本物の偽物があるのはご存知ですよね?
    防ぎようがあるのかわかりませんが、お気をつけ下さい。

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