エンジンを降ろさずに組み付け出来る、ウチの乾式クラッチキットの組み方を解説します。
まず、純正のカバーとクラッチを外してこの状態にします。
カバーを外すとオイルを抜いていてもオイルがどばっと出てくるので、
あえて予めオイルを抜く必要は無いです。
桶的な物で受けて下さい。
ガスケットも綺麗に剥がします。
↑メインシャフトのクラッチの奥側のワッシャ2枚と
↓キックシャフトのワッシャーはそのまま付けておいてください。
この↓乾式用のプライマリドリブンギアにオイルシールと、ワッシャーが組みつけられているか確認してください。ワッシャーはオイルシールより大きいですが、斜めに差し込めば入ります。
このプライマリドリブンギアに
・オイルポンプ駆動ギア(左)
・キックのギア(中央)
・カラー(右)
を付けます。
まず、オイルポンプ駆動ギア
これは裏表が分かりにくいので注意してください。
↓この向きが正解です。切り欠きを合わせて下さい
切り欠きにキックのギアのドグがはまります。
そしてカラーを挿入します。
これをメインシャフトに付けるのですが、3つのギアが全部噛み合う位置でないとスコッと入りません。
なので、この指差しているギア2つをカチャカチャ回しながら入れます。
全て正しくは入れば、プライマリドライブギアとプライマリドリブンギアが
面一致(ツライチ)になります。
次はカバーを付けますが、↓クランクへの給油用のオイルシールとチェックバルブシートが入っているか確認してください。ここは組んでしまうと後から確認できないので。
一番大きいオイルシールのリップ部に大量のグリスを塗り込んでください。
余談ですが、SRはオイルフィルタ前方に↓謎の小部屋があります。
ここに組んだ日付を書いた紙等を入れおくことができます。
純正のガスケットとノックピンを取付けてカバーを付けます。
付けた状態。
↓人差し指で差している、内側のオイルシールのリップにもグリスを塗り込んで下さい。
クラッチバスケットを付けます。クラッチバスケットには油分を付けないこと。
ここの↑6個のネジ穴に入れるのはM6の低頭ボルトです。↓
クラッチボスを差し込みます。クラッチボスにも油分を付けないこと。
この中央を純正のナットと皿バネを入れて締めますが、ここでもオイルを止めるので、
・皿バネ
・ナット
・メインシャフトのおねじ
を脱脂してシール剤を塗布してください。
エアインパクト等で締めつけます。
クラッチ板を付けます。
一番奥のアルミと接触する部分のみこのフリクションディスクを使い、
あとは↓クラッチディスクと
この↓フリクションディスクを交互に入れます。
フリクションディスク6枚、クラッチディスク6枚です。
メインシャフト中央の穴にレリーズのポペットを挿入します。
このOリング部に、グリスを塗布してください。
プレッシャープレートを取り付けます。
これは純正部品の油分を除去して使用します。
クラッチボス、プレッシャープレート、双方に矢印がありますのでこれを合わせて組みます。
6個のM6のフランジ付キャップスクリューと、ワッシャーでクラッチスプリングを取り付けます。
クラッチスプリングは純正品を使用します。
トーガードを付けます。
オイルフィルターの取り付けとクラッチの遊び調整は普通の湿式クラッチと同じ方法で行ってください。
オイルを入れるのも忘れずに。
ブレーキペダルが干渉するので、少し下気味に取り付ける必要があります。
気になる方はブレーキペダルを外側に曲げる加工等を行ってください。
以上、よろしくお願いいたします。
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