田舎で小商いを起業。意識高い系一切無し、初見殺しトラップ一覧2024

明けましておめでとうございます。
年末年始、いかがお過ごしでしょうか?
ウチの2024はそこそこ儲けも出て、何となく良い年でしたわ。

けど、私も44歳。チン毛にも白髪が出て来る歳です。
やる気はまだまだありますが、若いころの自分に比べるとだんだん目減りしててるのも事実。もう売上何百億になることは諦めて、田舎で実家の面倒を見ながら、小商いに徹するのも、それはそれで良いなとも思ってきている今日この頃。
まあ、そういう状況もありまして、
ここで田舎で起業する際の初見殺しについてまとめを書き記しときたくなったんですよ。
書き記したくなった理由は、複合的なので、ちょっとそれを説明してから、本題の初見殺し一覧に移りたいと思います。

私、金持ちの息子でも無く、一流大学を出ているわけでも無いのに、嬉しそうにリーマンショックという、最悪のタイミングで「荒木エフマシン」を起業をいたしまして、言うてもう、かれこれ14~16年になります(法人化する前も企業活動をしていたので起業時期は曖昧)。今まで必死のパッチでしたよ。
しかも、場所は大都会東京ではなく、兵庫県の片田舎、加西市で。

起業当初は、エンジンを降ろすために卓球台とリアカーを合体させたヤツを作ったり、水素で動く船外機を作ったりと自由でしたね。

(私の身の上話はこの動画でしゃべってます。)
しかし、振り返ってみれば、俺ら氷河期世代の人生、最悪でしたよね。
学生時代は普通に体罰、虐待あり。
就職適齢期には就職氷河期、
結婚適齢期にはリーマンショック、震災。
ぼちぼち、管理職になれる年齢になると、人手不足で定年まで実務確定。

そういう経緯も有ってか、ほんまに衰退していますわ。日本。
加西市も100年以上続いた小学校が統合でようけ無くなる言うてますよ。

大手企業で仕事をするにしてもパワポエンジアばっかりで「仕事をさせてもらえない」から嫌やし。

結局、ちゃんと仕事をしたいと思うと起業するしか無いんですよね。
資金が少ないと、モノづくり系は土地が安いから田舎になります。

でね。

大成功とは言わずとも、「成功したら大企業になれる可能性のある業種」の、小商いを営む人が増えれば、一番日本の衰退がマシちゃうのだろうか。と思うんすよ。
私みたいに田舎住みやと、子供を育てるのがまだ楽やし。


さて、前置きがめっちゃ長くなりましたが、そういう理由で、田舎で小商いをする人が増えたら良いなと思ってますので、意識高い感じ一切無しの実用的なノウハウをメモしときます。
会社経営のノウハウを本とかネットとかで調べても、田舎の小商いについてはドンピシャなものは見つからないんで。
アホみたいに単純な事なのに、起業してからしか解らない事って結構あるんです。考えたら分かるやん、俺アホやん。っていう事が。
下記に箇条書きで書いていきます。

●起業するのに良いタイミングは、景気が良い時。会社員から起業する場合は、会社に迷惑が掛かるけど、忙しい時に急に辞めるしかない。凄く単純な話。恐慌中に起業しても、そんなもん仕事があるわけがない。

●学歴が2流大学、資金も1000万円以下という場合、非常に中途半端。私はこれなので、起業すべきでは無かったのかもしれない。大卒がやる仕事は小難しくて資金が無いと意味が無い仕事が多い。私の場合は商品開発が得意なのですが、発売までには製品の試作評価、生産ラインを構築までが必要なので、途中で息切れしてしまう。
かと言って、金属加工だけ、とか機械設計だけ、とか溶接だけ、となると、単価が安くて会社員の方が儲かってしまうので起業の意味がなくなる。

●単純な仕事の方が儲かる。なぜなら人材が手に入るから。外国人でも出来るし。
例えばプログラマーや3DCAD使える奴なんて、零細がポンポン採用できる訳が無い。単純が一番良い。
実際、私がリアルで知っている会社を大きくした人達は、単純な仕事を数名のブレーンで管理することで成功している。

●起業したら従業員を増やしていきたいと思うと思うけど、これ、単純計算で結構無理難題。ウチで言うと今4人やけど、4人が各40時間残業したとして全員で160時間。1人分にしかならない。ここから1人採用してそいつがポシャッた場合、ギリっギリカバーできるかどうかというところ。また、採用後半年ぐらいは教育で既存人員の稼働時間が削られるので、リスクがめっちゃ高い。多分、従業員数が10人ぐらいないと採用して人を増やしていくことは出来ない。

●人材の獲得勝負は、建物が綺麗かどうか、駐車場に良い車が停まっているかどうか、のみ。起業してすぐにこれを満たすことは出来ないので、当然まともな人は来ない。従業員には収益力や技術力などは一切伝わらない。
それでも、5年に一回ぐらい、縁故で良い人を採れるチャンスが巡ってくるので、そのチャンスはものにすべき。計画的に人員を増やしていくことはしない方が良い。破綻する。

●人材不足に対抗する方法として一番有効な手段は、業務提携。零細企業に高度な人材はほぼ居ないが、社長と、数名ぐらいは良い人が居る(でないとすぐ潰れている)。し、やる気もある。ので採用よりは業務提携を進めていくのが吉。うまくいけばM&Aまで発展しても良い。

●バイク屋とか美容室とか歯医者とかカフェとか、フォーマットがある業種は、一回そこで働かないとゼロから立ち上げるのは無理。

●借金は悪、と思ってはいけなさそうなので、ある程度借金をして業績を上げて行くべき、という考えは正しい。
で、何の為に借金をするのかと言うたら、設備投資、商品開発、材料仕入れ、のどれかでしょう。実はこの中で材料仕入れを借金でやることが、一番リスクが少ない。心理的には日々の業務に必要なお金も用意できないのなんて良いのか?と思ってしまうが、設備投資、商品開発はどれぐらいお金がかかるか予測しづらいもの。材料仕入れが一番単純に利回りとして計算し易い。
理想は設備投資、商品開発は貯めた資金でやり、借金で材料を仕入れるのが一番低リスク。

●広告を外注すると売り上げに対してパーセンテージでお金が掛かる。売り上げが100万円でも5%、1億でも5%。

●広告は自前でやるのが一番良い。広告を他人に頼んでもテキトーな物しか出来上がってこない。自分でやると、パーセンテージの法則から逃れることができ、劇的に安く、効果的になる。

●補助金や助成金は無理やり使ってもあかん。怪しい人が集まって来るだけ。CADを買うだけとか、装置を買うだけとかの時、業者が手続きを代行してくれる時だけにする。

●商品を生産をしていると、商品を開発する時間が無くなる。ホンマに単純。けど起業するまで気付かない。なので、思ったより、商品開発は狙い撃ちになる。数打ちゃ当たるは出来ない。

●在庫は売り上げに対してパーセンテージでお金がかかる。マジでお金がかかる。
なので、トヨタ生産方式を使って、受注生産に近づけることで、在庫を圧縮できる。なんとその分は開発費に回せるし、模倣品を作られても大量の在庫が陳腐化することは無い。
製造を出来るだけ内製化し、段取り替え速度を速く、段取り替えを低スキルでもできるようにすることで、受注生産に近付けることができる。
在庫を圧縮するには段取り替えを速くして段取り替えを簡易化する。これにはちょっとぐらいお金を掛けても元が取れる。

●商品開発する前にちゃんとマクロで見て検討しておくべき。これに何日か掛けても良い。市場規模とか、ユーザー層とか、既存業者とか。

●営業マンはホンマに技術を理解してくれない。「誰か偉いっぽい人が良いって言ってた。」でないと、良いと分かってくれない。

●金持ち父さんの言う通り、従業員、個人事業主、会社経営者、投資家は人種が違う。(あの本、後の方に出版されたやつは怪しくなっていくけどね)
私は投資家には会ったことが無いですが、起業後、数年間は従業員と、個人事業主にしか会えない。個人事業主の仕事の質は尊敬に値するが、彼らの仕事は聖域なので、残念ながら聖域に立ち入って一緒に仕事をしたり、ともに発展することはできない。従業員は仕事にあまり興味が無いのでお金を払った分だけやってくれる。会社経営者はそんなに質の高い仕事をするわけでは無いが、協力したり、ともに発展することができる。会社経営者を探せ。

●幽霊とか宇宙人、何なら神も居ないけど、マジで「運」は存在する。運の悪い人はマジで切って運の良い人と居ないといけない。ごめんやけど、でないと俺が破産してしまう。

●田舎は不利。ふらっとキーマンが立ち寄って来てくれない。

●商品の販売は顧客の選定をちゃんとすることが9割。この商品を買ってちゃんと顧客の利益になるかどうかをちゃんと見極め出来れば、あとは押し売りしても押し売りした事にはならない。

●起業するという事は新規参入するという事。モノづくりをやる場合、たとえ売れているもので有っても、既存のメーカーが作っているものは避けるべき。もっと高度で特徴的なものを作るべき。

●意外に、結構商品の情報を出しても、模倣されることは少ない。

●意外に、結構商品の情報を出したら、絶大な広告効果がある。

●バイクのカスタムパーツ程度の市場規模なら、特許を取らなくても良い。特許の取得費用を利益で賄えるほどにはならない。商標登録で十分。市場規模と見比べて取るか取らないか決めるべき。

●特許について。大発明で取る特許は殆ど無い。防衛特許という、同業者に対する嫌がらせ+同業者からの嫌がらせ避け、の為に取るのが殆ど、因みに法的強さは 特許>意匠>著作権の順、著作権って弱いよ。

そんなことをやっている荒木エフマシンが本気で技術を投入して作った
メカニカル極まりないボールペン、
MechaSEA(メカシー)
アマゾン、ヤフオク、弊社ウェブショップで販売しております。
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