モトラのフロントスプロケ交換。
我々、過去何回かやっておりますが、今回もやらさせていただきました。
ホンダはカブ系のエンジンを積んだバイクを数多く作っています。
モンキー、モンキーR、モンキーBAJA、シャリー、ダックス、ベンリー、ソロ、ジャズ、マグナ、ジョルカブ。
その中でモトラとハンターカブCT110だけはフロントのスプロケットの外にゴッツい副変速機のBOXが付いていて、フロントのスプロケがスプラインのスリーブと一体化している。
チェーンラインが違うので、モトラとハンターカブのスプロケは形状は似ているけど互換性が無い。
そしてもう、部品が出ない。
なので、モトラ純正品の歯の部分を削り取って、普通のスプロケを溶接で付けます。
旋盤と溶接が必要という、かなりの高難易度な作業です。
まず、モトラの純正スリーブのスプロケの歯削って丸坊主にする。
焼き入れしてあるので、めちゃ硬いので、
いけるとこまではグラインダーでやって、
旋盤のチップを何個か無駄にして真ん丸に削ります。
こういう部品は大概、クロモリ鋼の浸炭焼入れかS45Cの高周波焼入れです。
これに普通のスプロケの真ん中の穴を拡大して溶接します。
これもクロモリの浸炭焼き入れなのでめっさ硬い。
クロモリの浸炭焼入、45Cの高周波焼入とも、表面の1mmぐらいが硬くなっています。
スプライン、あとホンダ用のスプロケはタップが切ってありますがタップの部分、全てきっちり1mmぐらいの深さまで焼きが入っていてめっさ硬い。
こっちもキュルキュル言わしながら削ります。
見えますでしょうか、焼きが入っている部分と入っていない部分でテカリが違う。
そして辛い切削作業が終わったら、両方をTIGで溶接します。
割と薄いですが、ベルトンで削って開先は取ってます。
うまいこといきました。
溶接の熱で完全脱脂されてしまうので、防錆油をかけてジップロックに入れておきます。
いやこれ、マジで硬い。
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