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テクノロジックでギークなボールペン、MechaSEA、の外装箱

バイクばっかり改造している弊社が、本気で技術を投入して作り込んでいるジュラルミン削り出しのボールペン、名前は「MechaSEA(メカシー)」。

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先日試作品の第1号が完成しましたが、知財関係の理由でまだ外観を公開できませんのでなかなかイメージをお伝えできませんでしたが、やっと見せれる物が出来ましたよ。
外装箱です。初期ロットの箱のマテリアルにはA2017の採用を検討中です。

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サイズ感はこんな感じ

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市販のボールペンを入れてみたところ。
全ての開発作業が終わった時、ここにMechaSEAが鎮座します。多分。その時は全員泣いてるはず。

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下側にはフチがあってここでカチッと上の蓋とハマります。

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材料の選定にはそれなりの理由があって、それも言ってしまいますと、(そこまでバラしてええのでしょうか。)

本来は他社で多数実績のある紙箱にしたいところなのですが、
箔押しとか凝った加工をオーダーするとそれなりの数量(数千個オーダー)を発注する事になります。型代と合わせると数十万円~100万円程度は一挙にお金がかかります。
まあそれはそれで良いし他の会社もそれだけのコストを払っていますのでそういうものなのですが、
今までの経験上、発売初期にはいろいろと予期せぬことが起こるものです。

新商品ってたいがい、数十個出荷した時点で
・デザインを変更したい、
・不具合があった、対策したい、
とか、
仕様変更したくなるものです。
その場合、箱を大量発注しているとどうにもなりません。また数十万円かけて型から発注しないといけなくなります。このペンを何百本も売らないとその分のコストは回収できません。
在庫にお金をかけるとびっくりするぐらい会社の動きが止まるんですよ。

それに今までの経験上、商品が世の中に認知されるまでには一定の期間がかかるものです。なのでウチでは最低でも来年1年はこのペンで利益が上がらなくても死なないような体制を取っています。その期間に箱の在庫を抱えてるのはマジでつらい。

いろいろ考えていくと、
金属製だと箱一個あたりはめちゃくちゃ高いですが、ウチで内製出来るのでトータルで見るとリスクが無いという、普通の会社とは逆の結果に。
ウチは加工機が沢山あって、開発者、設計者、加工者、生産技術者が同一人物という特殊な状況なので一般論にはめ込まず、いちいち考えまくる必要があります。
問題が無い限りこのまま金属製で開発を進め、初回の数カ月だけは金属製の箱を使用したいと思います。
まだどうなるか分かりませんが。

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テクノロジックでギークなボールペン、MechaSEA、試作なので120万円かかってます。

バイクばっかり改造している弊社が、本気で技術を投入して作り込んでいるジュラルミン削り出しのボールペン、名前は「MechaSEA(メカシー)」。

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試作品の第1号が完成しました。
とは言っても意匠登録するまで、全容は公開できませんので先だけの公開。すみません。
これ、まだ完成しているのはこれ1本だけなので、1本120万円のボールペンです、
これまでにかかった費用を積み上げると。

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完成したので外観イメージ、質感、操作感、意匠のチェック、それと耐久試験をしなければなりません。
こういう製品を売っても大丈夫か確かめる業務を製品評価と言いますが、
これは私、荒木エフマシンを作ってから財政がやばくなった時、派遣社員として出稼ぎに出る羽目になったので、大手メーカー内でこの業務は経験済みです。しかも給料激安で。
確か宍戸さんも携帯電話の開発に居たことがあったのでその時の評価条件を聞くと、

・落下試験は高さ1.5m、床コンクリートで各カドと各面を4セット。
1セット各カド各面なので1セットのうちに何回も落とすことになります。

因みにiPhone を同条件で落としたら速攻割れたのとこと。単に落下強度だけが消費者満足に繋がっていると思ったらそんな単純なもんではない。デザインや部品供給も全部含めた総合力の勝負。いやいや、深い。

・パカパカの開閉10万回。
開閉試験機がいっぱいの時は10万回人力でやってたらしい。
しかもスピーカーの耐久試験でエレクトリカルパレードが無限ループで鳴っている横で。担当者は発狂してたらしい。

とのこと。

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ウチの会社はベンチャー企業とは言えど、携帯や家電を参考にして使用状況を想定し、過不足の無い条件を設定して評価試験をやらないといけませんね。大手と違って費用負担がマジできついですが・・・

多分試験をやっていくと結構仕様は今と変わると思います。開発とはそういうもんなんで。

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